アメージング・グレース


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2007年05月23日(Wed)
アメージング・グレース

この曲は、3年前にテレビドラマ「白い巨塔」の
テーマミュージックに使われましたね。

この曲を作ったのはジョン・ニュートンというイギリスの方です。

ジョンは1725年にイギリスで生まれました。

母親は熱心なクリスチャンでしたが、
ジョンが7歳のときに亡くなってしまいました。

成長したジョンは、
商船の指揮官であった父親と共に
船乗りになりました。

そのうちジョンは「奴隷貿易」に手を染めるようになりました。

18世紀の当時、アフリカから沢山の黒人を船に乗せ、
アメリカ大陸に奴隷として売る「奴隷貿易」が盛んだったのです。

船に積み込まれた奴隷たちの扱いはひどいもので、家畜以下でした。

衛生環境が悪く、彼らの多くが伝染病、脱水症、
栄養失調で亡くなりました。

ジョンも平気で奴隷たちを過酷に扱っていました。

22歳になったジョンは奴隷船の船長の役をおおせつかりました。

ある日、航海中大嵐に遭遇し、
ジョンが乗った船が沈没しそうになりました。

そのとき、ジョンは初めて神に祈ったのです。
そしてその大嵐から、ジョンは奇跡的に助かったのでした。

ジョンは初めて神に感謝しました。
それから16年間、ジョンは奴隷の商売を続けましたが、
船内での奴隷の扱いは格段に改善されました。

1755年、ジョンは病気を理由に船を降り、
それから勉学に励むようになりました。

やがてジョンは神父になり、数多くの賛美歌を作りました。

そして1765年「アメージング・グレース」が生まれました。

「アメージング・グレース」は、
かって奴隷商人としてひどい生き方をしていた自分にさえも、
神は愛を注いでくださったことを感謝する内容の歌です。

この曲は、アメリカ南部の綿花を栽培するプランテーションで
奴隷としてつらい扱いを受けていた黒人たちを励ます歌として愛され、
今日も尚、黒人の教会で広く愛され、歌い続けられています。

ジョンが死ぬ間際にこのような言葉を残しています。

私は自分の生涯を通して、
二つのことがはっきりとわかりました。

そのひとつは、かって私は救いようの無いほど、
ひどい罪人(つみびと)であったということです。

そしてふたつめは、そんな私にさえも、
神様はあふれるほどの愛を注いで下さったのです。

こう言い終えると、ジョンは静かに息を引き取りました。