10セントのミスを正す


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2007年06月04日(Mon)
10セントのミスを正す

ロックフェラーといえば、
世界に名だたる大財閥ですが、
その創始者のジョン・ロックフェラーは
アメリカで1店員から身を起こし、
スタンダード石油を設立し、
巨万の富を築いた人です。

彼は成功を遂げた後も、
昔の苦労を忘れないように、
昼食は安い食堂で済ませていました。

そのメニューはいつも
ローストビーフとポテトでした。

食事を済ませと35セントの代金と
15セントのチップをボーイに渡し
出てゆくのでした。

ところがある日、
ボーイが差し出した勘定書きに
45セントと書かれていたので、
さっそくボーイを呼び
10セントの誤りを指摘し、
そしてその日のボーイへのチップを
5セントに減らしました。

するとボーイは嫌な顔をして、
「もしわたしが、あなたほどの大金持ちでしたら、
 わずか10セントを出し惜しみするような
 ことはしませんね。」

ロックフェラーは静かに立ち上がり言いました。

「もし君に10セントを大切にする心があったなら、
 このような間違いをするようなことはなかっただろうね。」

「そして、そのような心がけがあったなら、
 君はその年で今もボーイなどしていなかっただろうし、
 実業家として名を残し、
 私が注目する人物になっていたと思うよ。」

そういい残すと店を出て行きました。

ボーイは返す言葉もないまま、
呆然とその後姿を見送っていました。

ロックフェラーの真意が、
けちではなく、
金銭の大切さを教えることにあったことに
気が付かされたのでした。