時は金なり


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2007年06月14日(Thu)
時は金なり

Time is money(時は金なり)とは
フランクリンが言った言葉ですが、
それを説明するこのようなエピソードがあります。

フランクリンは若い頃、
印刷所と書店を兼ねた店を経営していました。

ある日、身なりの立派な紳士が店にやって来、
書棚を見渡してから、一冊の本を手にし、
店員に聞きました。

「この本はいくらだね?」

「はい、2ドルです。」

「少しまけてくれないか。」

「この店では値引きはしていません。」
店員は、はっきりと断りました。

すると客が尋ねました。
「フランクリンさんはいらっしゃいますか?」

「印刷所のほうに居りますが、
 とても忙しくしておられますので、
 お会いできる時間は無いと思います。」

「いや、少しの時間でいい。」

しかたなく店員が取り次ぐと、
やがてフランクリンが顔を出しました。

「この本は2ドル以下になりませんか?」

「それでは2ドル50セントでお売りしましょう。」

客は機嫌を悪くしました。
「店員は2ドルと言いましたが・・・」

「確かに定価は2ドルです。
 しかし、私にとっては、
 いま2ドル50セントで売るより、
 先ほど2ドルで売っていた方が
 儲かっていたのです。」

客はその意味がわかりませんでした。
「ふざけないでもらいたい。
 いくらになら値引きしてもらえるんだ。」

「では3ドルにいたしましょう。」

「どういうわけで、同じ本に
 3種類の値段がつくのかね?」

「それは、時はすべて金だからです。
 失礼なことを申し上げますが、
 私はあなたの無知によって、
 お金以上に貴重な時間を無駄にしたのです。」

客はようやくフランクリンの意味がわかり、
3ドル支払いました。

フランクリンはその中から1ドル返し、
「おわかりいただけたのなら、
 今日は定価どおり2ドルでかまいません。」

晩年フランクリンが科学者として、政治家として、
著述家として、多彩な活躍をし、
アメリカ建国の祖父の一人として、
たたえられるようになったのは、
このように時間を大切にして、
諸事に励んだからです。