英語に挑戦


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2007年06月19日(Tue)
英語に挑戦

一万円札の肖像画として、
あるいは慶應義塾大学の創始者として
よく知られている福沢諭吉。

彼は大阪の緒方洪庵の塾で、
オランダ語の読解に励みました。

そして大いに自信をつけた諭吉は
江戸に出ることを決心しました。

「江戸でオランダ語を教えるのだ!」

そして江戸でオランダ語の大家先生の
実力を試して歩き回りました。

表向きは教えを請うふりをし、
翻訳の厄介な原文を持ち出して、
江戸の学者を困らせて、
ひそかに得意がっていたのです。

ある日、諭吉は横浜見物に出かけましたが、
なんと自慢の鼻をいっぺんに
へし折られてしまったのです。

横浜の外国商人には諭吉のオランダ語が
まったく通じないばかりでなく、
相手の言うことさえ理解できないのです。

店の看板はおろか、チラシさえも読めない。

どこを見渡しても、
諭吉が知っている文字が見当たらないのです。

オランダ語にすべてを賭けて来た諭吉は、
お先真っ暗な気分に落ち込んでしまいました。

しかし翌日には、諭吉はもうすっかり
オランダ語にあきらめをつけていました。

これからは英語の世界なのだ。
世界の大勢は、英語だ。

それからというものは、
初心に戻って発音を習うのなら、
先生は子供でも漂流人でも誰でもかまわない。

あらゆる手づるを使って、
英語の習得に全力を注ぎました。

古いものにいつまでもしがみつかない、
この思いっきりの良さと、すばやい方向転換、
そして蒸気機関車のような行動力が
諭吉の将来を切り開いていったのでした。