アメージング・グレース


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2007年01月15日(Mon)
アメージング・グレース

ジョン・ニュートンは奴隷船の船長であった。

アフリカから黒人を船いっぱいに詰め込み
イギリスやアメリカ大陸に運ぶのが彼の仕事であった。

皮の鞭でたたいたり、
病気になったものは海に放り込んだり
彼の奴隷に対する扱いはひどいもので
奴隷たちは恐れおののいていた。

ある日ジョンが乗っている船が大嵐に遭い、
沈没しそうになった。

これまで神など信じたことが無かったジョンだが
恐ろしさのあまり祈った。

神様、どうか助けてください!
私の命を救ってください!
もし助けてくださるのなら、
生涯あなたのためにお仕え致します。

間もなく嵐が止み、
大海原に静けさがもっどって来た。

あ〜助かった!!
ジョンはホッと胸を撫で下ろした。

船が港に着くと、ジョンはあっさり奴隷船の船長を辞めた。
そして牧師として歩む準備を始めた。

それ以来ジョンは多くの賛美歌を作詞作曲し
彼の作品は今日でも世界中で歌われている。

3年ほど前、あるテレビ番組のテーマ曲に使われた
「アメージング・グレース」も、
数ある彼の作品の中のひとつである。

この曲はアメリカで、まだ奴隷制度があった時代に、
奴隷として虐げられていた多くの黒人たちを励まし、
彼らに愛され、歌われた。

そして、今日のアメリカの黒人教会でも広く歌われている。

ジョンが老齢になってから、次のように言っている。

「私の人生を通して、はっきりしていることが二つある。」

「そのひとつは、私はひどい罪人だったということ。」
「もうひとつは、そんな私だったにもかかわらず、
 神は私を赦して下さった。」

「神の愛に感謝します。」

ジョンはそう言い終えると静かに息を引き取った。