学校教育

充実した人生を歩むためのヒント
カテゴリ


[PR]



2007年06月13日(Wed)▲ページの先頭へ
三重苦を乗り越えて

ヘレン・ケラーは生後19ヶ月のとき
激しい腹痛に襲われ、
目と耳の感覚を失ってしまいました。

それからのヘレンは野獣のように育ちました。
食事を手で食べ散らかし、
気に入らないことがあれば、
手当たり次第に物を投げたり
ぶったりしました。

両親はパーキンス盲学校の校長を訪れ
その紹介でサリバン女史を、
ヘレンの家庭教師に迎えることにしました。

ヘレンの教育に当たったサリバンにとって、
毎日が絶望と挫折感の連続でした。

ある日、サリバンの手を振り切って、
庭に飛び出したへレンが、
水道の蛇口をひねって出てきた水を
両手にすくいながら叫び始めました。

「ウォー、ウォー」

いつもの叫び声と異なり、
ひどく感動していることに気がつきました。

やがてヘレンは水を捨てると、
サリバンの手に「冷たい」という
合図を指で送りました。

サリバンの目に涙があふれました。

ヘレンが外界を理性的に把握することが出来たからです。

これが見えず、聞こえず、離せないヘレンにとって
外部とそして他の人達とコミュニケーションを
もてるきっかけとなったのです。

やがてヘレンは三重苦を背負った者として
世界で初めて大学を卒業しました。

その後、世界各地を講演旅行し、
数々の著書を出し、
世界中の人々の希望の星となりました。

2007年04月13日(Fri)▲ページの先頭へ
洞察力を養う

質問をすることはよいことでです。
疑うことは知性の入り口です。
質問は人間を進歩させます。

好奇心の無い人は、疑うことをしません。
考えるということは、
疑いそして答えることから成り立っています。

しかし、考えることに時間を費やしているだけでは何にもなりません。
いつまでも考えているだけでは好機を逃すことになります。

瞬時に決断し、行動する者だけが、
勝利を掴むことができます。

瞬時に決断するために働くのが勘です。
しかし、それは神秘的に備わった能力ではありません。

普段から疑い、そして答えを出す。
この訓練をするとよいでしょう。

この繰り返しを行うことによって瞬時に洞察力を総動員し
即座に決断できる能力、勘が冴えるようになります。

さて、日本の学校教育を見ると暗記ばかりで、
生徒に考える余裕を持たせません。

授業では先生が一方的にしゃべるだけで、
質問の時間を与えません。
これでは、洞察力は養えません。

アメリカの学校の授業では、
先生が話しているいる途中でも
次から次へと質問を投げかけ、
その場で理解できるようにしています。

単なる知識を頭の中に詰め込んでも、
応用できなくては意味がありません。
百科事典を家に置いているだけで、
使わないのと同じです。

テレビは、考える能力を減退させます。
一方的に次から次と送られてくる情報を
目と耳で受け取ることだけに、
神経を集中させられるので、
思考能力を使わなくなるのです。
脳も使わなければ衰えます。

2007年02月21日(Wed)▲ページの先頭へ
転校が簡単

アメリカの大学で新学期が始まると、
「トランスファーステューデント」
「リターニングステューデント」
という言葉を耳にします。

「トランスファーステューデント」とは
転校してきた学生という意味であり、
「リターニングステューデント」とは、
先学期も居たが、新学期にも戻ってきた学生
という意味です。

アメリカの大学では転校が簡単です。
学期ごとに変わることができます。

転校するに当たって
気をつけなければいけないことは、
すでに取った科目の単位が、
次の大学でも認められるかどうかです。

二年生までの教養科目なら
どこの大学でも似たような科目があるので
大体認められますが、
三年以降の専門科目になると
比較しにくいので
単位の移行が認められない場合があります。

したがって、
転校するなら、二年生までとし、
三年生になったら、
卒業までその大学にとどまったほうがよいでしょう。

「リターニングステューデント」の数は、
その大学の評判を知る貴重な尺度になります。

学生がその大学を気に入っていれば、
次の学期にも戻ってきますが、
気に入らなければ、
他の大学へ転校して行ってしまいます。

そういうわけで、大学を経営する側としては
「リターニングステューデント」の割合を
高く維持することに力を入れています。

一度入学させてしまえば、
卒業まで居てくれる日本の大学とはわけが違いますね。

2007年02月19日(Mon)▲ページの先頭へ
短大・4年制大学・大学院

アメリカの大学は大きく3つに分けることができます。

1.ジュニア・カレッジ(短期大学:2年制)
2.アンダー・グラデュエイト(大学:4年制)
3.グラデュエイト・スクール(大学院:2年以上)


1.ジュニア・カレッジ

  ジュニア・カレッジは日本の短期大学に当たり、
  職業に直結したコースが豊富ですが、
  その地域に密着していているので、
  コミュニティー・カレッジの名前がついている学校もあります。

  日本の短期大学とは異なり、
  卒業生は4年制大学に編入し、
  さらに勉強を続ける割合が多い。

  学校によっては90%以上が、
  さらに四年制大学の三年次に編入していきます。

  一年生はジュニアー・ステゥーデント、
  ニ年生はシニアー・ステゥーデントと呼ばれます。


2.アンダー・グラデュエイト

  学年ごとの呼び方があります。

  一年生はフレッシュマン(最近はフレッシュパーソン)
  二年生はソフォモアー
  三年生はジュニアー
  四年生はシニアー


  あなたは「一年生ですか」と聞く代わりに、
  あなたは「フレッシュマン」ですかという表現が普通です。


3.グラデュエイト・スクール

  いわゆる大学院ですが、
  医者になるためのメディカル・スクール、
  弁護士を目指すロー・スクール、
  牧師になるためのセミナリー
  などがあります。

4年制の大学での専攻とはまったく畑違いの
大学院へ行くこともアメリカでは可能です。


2007年02月17日(Sat)▲ページの先頭へ
学期末試験は免除

日本の大学では、学生たちは、
今の時期は卒業論文と卒業試験を迎えて、
頭を悩ましているのではないだろうか。

もしこれが無かったらどんなに楽なことか・・・

アメリカのある大学の例を紹介しましょう。

その大学では、4年間のこれまでの平均の成績がB以上なら
本人が希望するなら、最後の学期の期末試験は免除される。

Bとは100点満点中の80点以上である。

卒業論文にしても100ページ以上などという
形ばかりの無意味なことは要求しない。

内容さえしっかりしていれば、
A4で20〜30ページでもOKである。

まず4年生の最後の学期になったら、
シニアー・セミナー(4年生のセミナー)に登録する。

これは自分の専攻の研究課題をまとめるプロジェクトである。
それぞれの学生は、自分の専攻する内容で
研究内容をまとめ、セミナーの中で発表する。

発表し終わればそれでOK。
したがって、早めに仕上げて、発表してしまえば
学期の残りはほかの事をしていてもかまわない。

最後の学期は大学院へ進学するために
面接に出かけるので、
それを配慮しているためのようだ。

シニアー・セミナーは4年生が対象だが、
担当教授に直接掛け合ってOKをもらえば、
1年生でも参加できる。

熱意があれば、それが受け入れられる。

この大学では卒業生の半分は大学院に進学する。

日本の場合、卒業しても就職できないから
仕方が無いから大学院でも行くか・・・
といった後ろ向きの理由で大学院へ行く学生が多いようだが、
この大学の学生たちの場合は、そうではなく、
専門を極めるためにさらに大学院へ行くのである。

2007年02月10日(Sat)▲ページの先頭へ
出席率

アメリカの大学では、
授業の出席率を重要視する場合が多い。

学期末の成績が決まるにあたって、
もう一点あれば合格点が取れるのに・・・
という場合も当然ある。

出席率がよければ
まじめに取り組んでいる姿勢が買われて
おまけしてくれることもある。

逆に出席率が悪ければ、
成績がワンランク下がると明言している先生もいる。

留学生の場合は、
語学のハンディーを背負っているのだから
思ったように良い成績を取れなくて
苦しむのは目に見えている。

せめてまじめに授業に出て、
好印象を与えておいたほうが良いだろう。

2007年02月08日(Thu)▲ページの先頭へ
予習は大切

アメリカの大学では、
新しい学期が始まると、
最初の授業時間に「シラバス」と呼ばれる
予定表が配られる。

そこには、そのコースの目的や
授業がある日の一日毎の予定や
成績をつける基準が明確に記入されている。

何月何日の授業では、
教科書の何ページから何ページまで取り上げるということも
詳細に書かれてあるから、
授業に出る前に、予習することが必要となる。

授業では、先生は予習してくることを
前提として話を進めるので、
予習しないで授業に出ても、
何も理解できない。

2007年02月06日(Tue)▲ページの先頭へ
学生寮に住む

留学生にとって、
どこに住むかがひとつの課題になる。

学生寮に住むのか、
それともアパートに住むのか。

少なくとも最初の一年は
キャンパス内の、
学生寮に住むのがよいだろう。

治安の面では、大学構内には、
キャンパスポリス(大学構内の警察官)が警備し、
頻繁に歩き回っているので安心だ。

さらに、教室へ行くのに近いし、
夜遅くまで図書館で勉強したあと
自分の部屋に帰ってくるのに
構内なら不審な者が入ってくる危険度が低いので
安心できる。

ところで、
日本から海外に留学しても、
卒業できずに途中で挫折し
途中で帰国するケースが多い。

優秀な学生であっても、
挫折して帰ってくる。

日本人の留学生が、海外に留学し、
ちゃんと学位を取って卒業にこぎつけるのは
わずか数パーセントにすぎないそうだ。

原因は学力ではなく、
環境になじめないからだ。

アメリカの大学では、
授業が終わる度に、
広いキャンパスを横切って次の授業のために
急いで移動しなければならない。

そういうわけで、友達が作りにくい。

アパートに住んでいる場合、
他の学生たちとの接点がほとんど無いので
孤独感に押しつぶされてしまいやすい。

ところがキャンパス内の寮に住んでいる場合、
顔を合わせる機会が多いので
友達を作りやすい。

留学するに当たって、
一人ぽっちになることを避ける。

孤独になる環境は作らない。

これは大切だ。

2007年02月04日(Sun)▲ページの先頭へ
講義ノート

日本からの留学生がアメリカの大学の授業を受けて
最初に驚くことは、自分自身の英語力の無さである。

日本では英会話学校に通い、
英語が出来ると自信を持っていても、
それがまったく通用しないことにショックを受ける。

1.まず、先生が話していることがまったく聞き取れない。

2.つぎに、先生と学生たちの会話がまったく理解できない。

まず英語力の水準に関しては、
日本で英語が出来るとの評判があっても
一歩日本から出てアメリカに来てみると、
その能力の差は、大人と子供みたいなもので、
表現力が乏しく、まったく役に立たない。

話の内容に関しては、
生まれ育った文化背景がまったく異なるので
話についていけないのである。

冗談を言われて、
周りの人達がげらげら笑っているのに、
自分は何が面白いのかまったくわからない。

周りの合わせて仕方なく作り笑いするが、
心の中ではもやもやしたものが残って、いらだつ。

そういうわけで、
授業第一日目からノックダウンされたような
気持ちにさせられてしまう。

アメリカの大学の授業では講義ノートが重要だ。

しかし、日本からの留学生たちは、
授業を聞いてもノートが取れない。

アメリカの大学の試験は、
授業で取り上げたことから出すので、
ノートが取れないことは
テストでよい成績を取れないことにつながる。

教科書はあくまで参考書に過ぎないので、
授業に出ないで試験間際になって
教科書を丸暗記しても良い成績は取れない。

日本の大学では、授業に出ず、テストだけ受けて
それで単位を取れるようだが、
アメリカの大学ではそれは通用しない。

授業に出なければテストで答案を書けないのである。

さー、どうしよう。

テストでよい成績をとるためには、講義ノートが鍵だ。

それでクラスを見回す。

きれいにノートを取っている学生を見つける。
そして授業が終わったら、そのノートを借りる。

借りたらすぐ図書館に行ってコピーをとる。

ノートはすぐに返す。

そうすれば相手は安心し、またノートを貸してくれる。

コピーしたノートを使って復習し、
試験に備えるのである。

これでテストで合格点は取れる。

最近はパソコンを授業に持ち込んで、
それで講義ノートをまとめている学生が多いので、
メモリースティックを持って行って
それにコピーしてもらっても良いだろう。

2007年02月02日(Fri)▲ページの先頭へ
英語力

アメリカの大学に留学する場合、
授業についてゆける英語力が必要とされる。

それである程度の英語力がつくまで
正規の授業を受ける許可が出ないので
英語強化コースで英語を勉強することになる。

日本で多くの旅行社などが主催して斡旋する
「語学留学」はこのコースであることが多い。

1ヶ月、3ヶ月、半年と
アメリカの大学のキャンパスで
勉強するものの、教室を埋めつく学生たちは
英語が上手でない外国人ばかりということになる。

外国人がアメリカの大学で
正規の学生として受け入れらるためには
英語能力の基準としてTOEFLが用いられる。

4年生の大学では550点以上、
大学院レベルでは600点以上が目安となる。

この基準を満たすのはなかなか大変。

この基準が満たされなければ、
正規の授業を受けることが出来ない。

そういうわけで、
正規の授業を受けることができないまま、
軍資金を使い果たして
途中半端で帰国せざるを得なくなる場合もある。

以上は大きな州立大学の場合であるが、
小さな規模の私立大学では必ずしも
それほど英語の基準は厳しくない。

TOEFLが500点に満たなくても、
正規の学生として入学を認めてくれる学校もある。

もしそのような大学から入学が許可されたら、
最初の学期は、英語力を必要としない科目を取るとよい。
数学、音楽、美術、体育、外国語など。

半年過ぎたら、英語力を必要とする科目を
1〜2科目取ってみてもよい。

半年、一年もすれば、
教室の中は、全部アメリカ人だから、
かなり英語力がついている。

こういう風にして少しづつ
英語力が必要とされる科目を増やしてゆけばよい。

4年も過ぎれば、かなり英語力がついている。

さらに勉強したければ、
卒業後、大学院を目指しても良い。

2007年01月31日(Wed)▲ページの先頭へ
アメリカの大学の授業料

1.州立と私立

  州立大学は、日本で言えば国立大学にあたるが、
  その州の市民の教育を目的としたものであり、
  その州に住所がある場合、授業料が安い。

  しかし、ほかの州に住所がある場合は
  グーンと授業料が高くなる。

  州立大学に通っていても、
  他の州から来ている場合は、
  私立大学並みの高い授業料を請求される。

  したがって、州立大学だからといって
  安いわけではないのだ。

2.地域による差

  西海岸のカリフォルニア、
  東部のハーバードやボストンなどは
  授業料が高い。

  しかし、アラバマやジョージアなど、
  南部の大学は西部や東部に比べたら安い。
  私立大学でも、金額にして半分ぐらいだろう。

2007年01月30日(Tue)▲ページの先頭へ
大学入試

大学入試のシーズンに入り、
受験生たちは緊張感でカリカリしていることだろう。

日本だけでなく韓国でも、大学入試に備えて、
予備校産業が盛んのようだ。

ところでアメリカの大学の場合はどうだろう。

アメリカの大学では入学試験というものは無い。

入学願書と高校の成績証明書を郵送する。

基準に満たされていれば、
受付順に入学が許可される。

普通の成績であれば、入学できる。

日本の私立大学では
入学金や寄付金などの名目で
多額のお金を要求する。

しかし、アメリカの大学では
基本的には授業料だけである。

日本からアメリカの大学へ留学する場合、
ある程度の英語力が必要とされる。

しかし、小さな規模の私立大学では
それほど英語力が無くても受け入れてくれる。

日本の高校で普通の成績を取っていれば
まず大丈夫だ。

一年もアメリカの大学にいれば、
英語力もついてきて、
日常の会話なら不自由しなくなる。

2007年01月06日(Sat)▲ページの先頭へ
引きこもり

引きこもり現象は世界を見渡して、
他の国には無いとはいえないが、
数百万人単位で起きている国は
日本特有の社会現象だそうだ。

引きこもりの兆候として、
次のような現象が見られる。

1.本音を言えない。
2.感情が無い。
3.自己表現できない。
4.自分を無理に周りに合わせる。
5.自信がない。
6.孤独な環境に自分を置く。
7.周りと親しい関係を築けない。
8.人間関係を避ける。
9.人生目標を持てない。

引きこもりは、子供だけの問題でない。
子供の引きこもりは学校へ行くことを避け
自分の家に引きこもる形をとる。

大人の場合でも引きこもりはある。
それは社会的引きこもりという形で現れる。

職場で親しい人間関係を築くことができない。
会社に行くことが嫌になる。
出勤拒否現象が現れ、辞めていく。

新しい職場に転職しても、長続きしない。
そして何度も転職を繰り返す。

日本の政治の機構の特徴として、
外国にその例があればそれを真似して、
対策を取ろうと動き出すが、
前例が無ければ動き出さない。

政治はその問題の深刻さに気がついているが、
ただ手をこまねいているだけで、
解決策を取ることが出来ず中途半端な
ことしか出来ない。

先日、文部科学省の方針として、
学校でいじめをした場合、
加害者を罰する、停学にするというようなことを言っていたが、
そのような罰則を設けたところで解決する問題ではない。

このままで行くと、日本社会は崩壊するだろうと
ある社会心理学者が語っていた。

そもそもの原因は、家庭や友だちとの間で
コミュニケーションが希薄になったところにある。

家庭では親子の団欒がなくなった。
家族揃って食事する時間がなくなった。

お父さんもお母さんも仕事に出掛け、
子供は学校と塾の勉強に追い立てられ、
親子の間で話をするのは、
一日わずか3分しかないそうだ。

子供がまだ幼いうちから個室を与えられ、
これが親子の断絶に拍車をかけるものとなった。

食事をしている間もテレビを観る。
そのあと自分の部屋に入って
それぞれ好きな番組を見る。

ヘッドフォーンステレオは
一人で音楽を楽しめるが、
他の人と音楽を共有する機会を失わせることとなった。

電車の車両の中で、
一人自分の世界に閉じこもる。

大人はパチンコ、そして子供はゲームセンターに群がる。
しかしそこには人間間の触れ合いはない。

解決策が無いわけではない。

原因となる要素を
できるところから
取り除いてゆけば良いのである。

単身赴任は止める。
転勤するなら家族揃って引っ越す。

テレビは見ない。
個室にあるテレビは捨てる。
食事中テレビは見ない。

個室のドアはなくする。
少なくとも普段は開けっ放しにしておく。

2006年12月29日(Fri)▲ページの先頭へ
二人の教師

中学時代のことを思い返してみた。

二人のタイプの先生が思い浮かんだ。

一人は日本史の先生。

まだ20代後半か、
30代前半の若い男の先生だった。

髪を7・3にキッチリ分け、
ネクタイにスーツ、厚いめがねをかけていた。

黒板に箇条書きに、
要点をきれいに清書してくれたので、
テスト前は、これを暗記するだけで良い点を取れた。

この先生は授業中、
私語があろうがそんなことお構い無しに
マイペースでしゃべり続け、
時間が来るとピタッと授業を終えて教室から去っていった。


もう一人の先生は、政治経済の先生だった。

40代半ばの男の先生で、自分では教えない。

前もって生徒に当てて、その教科書の部分を
当てられた生徒は自分で予習し、数日後、
授業中は生徒が、先生になって講義をする。

ひととおり講義が終わると、クラスのみんなから
質問攻めになる。

これがすごい刺激となって、
授業中は私語の一つも無い緊張と真剣な雰囲気が
みなぎっていた。

この先生のおかげで、相手にわかりやすく説明できれば
自分自身十分に理解ができていることを教えられた。

他人に教えることによって、
自分自身の理解度が高まるのである。

また、自ら進んで勉強する楽しみを教わった。

科目の内容そのものを教えるより、
興味を持って生徒が自分から研究心を持って取り組む、
この動機付けをすることが上手な先生だった。

生徒が質問に答えられない時は、
もちろんこの先生がわかりやすく説明してくれた。

この先生のおかげで、
自主的に中学時代に使っていた参考書は
中学生向けのものは物足りなく、
高校生が大学受験に使う参考書を使っていたものだった。

下校後の塾などは行かなかった。

勉強は学校でしっかりやれば良い、
そういったポリシーを持っていたからだ。